バレエ&ダンス公演関連ニュース
2022/2023シーズン『コッペリア』開幕に寄せて吉田都芸術監督よりメッセージ
いよいよ来週23日より、ローラン・プティ『コッペリア』が開幕いたします。
開幕にあたり、新国立劇場バレエ団を応援いただいている皆様へご報告がございます。
新国立劇場では使途指定でのインターネット小口寄附を募っておりますが、このたび、令和2年度・3年度に舞踊公演へ使途をご指定いただき、頂戴しましたご寄附10,643,950円を『コッペリア』の公演に使わせていただくこととなりました。改めまして、ご支援いただいた皆様へ深く感謝を申し上げます。
2021年のゴールデンウィークに上演を予定しておりました『コッペリア』は、東京都に緊急事態宣言が発令され、全公演を中止にせざるを得なくなりました。その際、準備を重ねていたダンサーたちに何とかして舞台へ立ってもらいたい、そしてなにより皆様に舞台をお届けしたいという思いで、無観客でライブ配信を行わせていただきました。4日間にわたるライブ配信は延べ16万7千人もの方々にご覧いただき、温かいお言葉やたくさんのご支援をいただきました。コロナ禍とともに芸術監督の任期をスタートした私にとって、どれほど勇気づけられたか、言葉に尽くすことができません。その後も公演中止や演目の変更などが続きましたが、多くの皆様の応援が励みとなり、バレエ団も私も前に進み続けることができました。
現在、コロナ禍に加え、戦争や経済の変動で世界は混乱しています。新国立劇場もその例外ではありません。そんな中、こうして再び『コッペリア』を上演できるのはご寄附という形でご支援いただいた皆様のおかげです。本当にありがとうございます。
『コッペリア』の配信を通してあらためて、ダンサーたちの輝く瞬間はそれまでの鍛錬に比べてあまりにも短く、でもだからこそ、心に響くものだと強く感じ入りました。それだけに『コッペリア』を劇場でご覧いただきたいと思います。皆様のご来場を心よりお待ちしております。
吉田 都
- 新国立劇場HOME
- バレエ&ダンス公演関連ニュース
-
2022/2023シーズン『コッペリア』開幕に寄せて吉田都芸術監督よりメッセージ