カリキュラム
研修1年目
俳優としての基礎固め-演劇に主体的に関わる
1年次は、さまざまなバックグラウンドを持った研修生たちが、研修所で学ぶための共通の方法を身につけ、演劇についての認識を新たにする期間です。
「声と演技」「身体と演技」「歌唱と演技」など、身体と言語をつなぐ基礎的な訓練に力点をおきます。また、あわせて「戯曲を読む」「アクトスタディ」により、戯曲や言葉に対する理解力を高め、言葉が俳優の身体を通して台詞として実体化されるプロセスを学びます。
また、劇作家、評論家、舞台技術者による演劇史や理論のレクチャーによって、演劇の本質についての思考能力を鍛えます。
1年目の主な授業:アクトスタディ
- 声と演技
- 身体と演技
- 歌唱と演技
- 日本語の発語
- 日本舞踊
- ダンス
- アクション
- トレーニング
- 和楽器
- 戯曲分析
- 演劇史
研修2年目
キャラクターを創造する-俳優としての出発
2年次には、「シーンスタディ」を中心的な課題とします。
さまざまな役柄に挑む過程で、俳優として「心」「身体」「声」を自由に使ってキャラクターを創造すること、相手役の存在を意識することを習得し、戯曲の提示する世界を全体として把握する力を養います。また、一つの演技術に固持せず、日本の伝統芸能を含むさまざまな演技術を学習することにより、現代の多様なスタイルの演劇に対応でき、演出家の要望に応えられる訓練も行います。
「声と演技」「身体と演技」「歌唱と演技」などの基礎科目は、研修生のレベルや課題に応じた個別トレーニングに発展し、戯曲分析、理論、技芸(所作、アクション、殺陣、歌唱など)の授業も「シーンスタディ」と連携された内容で構成されます。
2年目の授業:シーンスタディ
- 声と演技
- 身体と演技
- 歌唱と演技
- 日本語の発語
- 所作
- 狂言
- ダンス
- アクション
- ボディコンディショニング
- 戯曲分析
研修3年目
役柄を確立する -舞台人として働く
3年次は、俳優としての実践的な舞台実習を行います。
環境の異なる空間での公演を通じて、幅広い演技を身につけるとともに、劇場スタッフなどとの関わりの中で、プロの俳優としての自覚を養います。
3年目の実習公演
- 試演会
(年1~2回程度)
- 朗読劇
- 修了公演