Storyものがたり
守られた空間内で、杖を使わずに自由にふるまう教育方針の盲学校に、転校生イグナシオがやってくる。彼は目が見えないことを生徒たちに突きつけ、優等生カルロスと対立する。その影響は他の生徒たちにも広がり、恋人同士のカルロスとホアナの関係にも変化が......。
2020年入所の第16期生は8月の朗読劇『ひめゆり』をへて、試演会『燃ゆる暗闇にて』に臨みます。
1949年初演の『ある階段の物語』で新しいスペイン演劇の幕開けとなるデビューを飾ったアントニオ・ブエロ・バリェホの本作は、翌50年に上演され、劇作家としての地位を確立した秀作です。杖を使わず自由に行動する教育方針の盲学校にやってきたひとりの転校生が、目が見えないという真実を突きつけ、平穏な学校生活を乱していく。盲目や苦悩の暗闇と可能性や希望の光の交差を描くことによって人間の普遍的な姿に深く斬り込んだこの作品を、2017年第11期生の試演会にて『ある階段の物語』を手がけた田中麻衣子の演出でお贈りいたします。
後援:スペイン大使館
協力:インスティトゥト・セルバンテス東京
劇作家(1916-2000)
スペイン、グアダラハラ出身。マドリードの王立サン・フェルナンド美術アカデミー在学中に内戦が始まり、中退。共和派兵士として参戦したが、内戦後、10年ほど牢獄生活を送る。1946年に出獄。49年に上演された『ある階段の物語』がロペ・デ・ベガ賞を受賞。50年に『燃ゆる暗闇にて』が上演される。生涯で29作品を執筆し、数々の演劇賞を受賞のほか、86年にスペイン語圏の文学賞の中でも最高峰のセルバンテス賞、96年に国民文学賞を劇作家として初めて受賞。85年、グアダラハラ市議会がアントニオ・ブエロ・バリェホ演劇賞を創設。ほかの主な作品に『夢を織る女』『民衆のために夢見る人』『宮廷の侍女たち』『サン・オビディオの演奏会』『採光窓』『理性の眠り』『神々の到来』『施設』など。
スペイン・ラテンアメリカ文学者、翻訳家(1949-)
関西外国語大学外国語学部スペイン語学科卒、同大学院修士課程修了。1986年米国イリノイ大学(アーバナ・シャンペーン校)大学院博士課程修了。南山大学外国語学部イスパニア科教授。専攻はスペイン文学、比較文学。主な著書に『スペイン文学案内』『カルデノンの劇芸術 聖と俗の諸相』ほか、主な訳書に『現代スペイン演劇選集 フランコの時代にみる新しいスペイン演劇の試み』『娘たちの空返事 他一篇』ほか。
演出家
日本大学芸術学部演劇学科卒業。主な演出作品に『A New Musical ゆびさきと恋々』、劇団民藝『地熱』『パレードを待ちながら』、こまつ座『どうぶつ会議』、『Shakespear's R&J』『胎内』『罪と罰』など。演劇研修所公演の演出作品に『七本の色鉛筆』朗読劇+ダンス『オズマ隊長』日英演劇アカデミー国際交流公演『怪物/The Monster』『トミイのスカートからミシンがとびだした話』『ある階段の物語』『ロミオとジュリエット』『血の婚礼』朗読劇『ハーメルンの死の舞踏』。2014年文化庁文化庁派遣新進芸術家制度でロンドンにて研修。現在、新国立劇場演劇研修所3年次学年担任。Théâtre MUIBO主宰。
守られた空間内で、杖を使わずに自由にふるまう教育方針の盲学校に、転校生イグナシオがやってくる。彼は目が見えないことを生徒たちに突きつけ、優等生カルロスと対立する。その影響は他の生徒たちにも広がり、恋人同士のカルロスとホアナの関係にも変化が......。
席種 | A席 | B席 | ジュニア席(小~中学生)・学生席 |
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料金(10%税込) | 3,300円 | 2,750円 | 1,000円 |
席種 | 料金(10%税込) |
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A席 | 3,300円 |
B席 | 2,750円 |
ジュニア席(小~中学生)・学生席 | 1,000円 |
○クラブ・ジ・アトレ会員ほか、各種割引はありません。
○ジュニア席は入場時に年齢が確認できる証明書の提示をお願いする場合がございます。
○学生席はボックスオフィス(窓口・電話)および公演ウェブサイト上フォームにて取り扱います。お引き取りの際には、学生証が必要です。
Z席 1,650円(10%税込)
Z席は、公演当日朝10:00から、新国立劇場Webボックスオフィスおよびセブン-イレブンの端末操作により全席先着販売いたします。1人1枚です。
学生席はボックスオフィス(窓口・電話)および公演ウェブサイト上フォームにて取り扱います。お引取りの際には、学生証をご提示ください。
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