オペラ研修所ニュース

【レポート】海外招聘講師カルロ・コロンバーラ氏 マスタークラス


世界各国の一流歌劇場に主要役で出演を重ねてきたオペラ歌手、カルロ・コロンバーラ氏によるマスタークラスを開催しました。今回のオペラ研修生への指導は、昨年に続き2回目となります。


氏は世界の主要歌劇場で重要な役で多数出演、シャイー、チョン・ミョンフン、コリン・デイヴィス、ジュリーニ、ムーティ、シノーポリ、ショルティ、サヴァリッシュなどの一流の指揮者、世界最高峰の歌手たちとの共演を重ね、新国立劇場にも開場記念公演『アイーダ』にランフィス役で登場、近年は後進の指導にも精力的にあたっています。


今回、オペラ研修所第25・26・27期生が氏のマスタークラスを2日間に渡り受講しました。

マスタークラスでは、世界の主要劇場で人生の多くを送った氏ならではの、オペラや舞台芸術への深い愛と敬意に満ちた指導が行われました。

作曲家によるスコアへの書き込みの違いやその本質的な意味、イタリア語を母国語とする歌手にとっても難しい歌唱箇所の克服法、実践的なトレーニングの仕方などを、時に歌い手の課題を厳しく指摘しながら、時にユーモアとエネルギッシュな身振り手振りを交えながら指導、さらに惜しみなく若きアーティストの才能への賞賛も送ります。

氏のマスタークラスは、数えきれないほどの舞台を経験した世界最高峰のアーティストならでは実践的で意義深い内容となりました。

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カルロ・コロンバーラ氏(写真前列目右から9番目)と記念撮影


こうした海外招聘講師を含む多彩な講師陣による日頃の研修の成果をぜひ劇場でご覧ください。



令和6年度 新国立劇場オペラストゥディオ(オペラ研修所) 「サマー・リサイタル 2024」

会場:新国立劇場・小劇場
公演日程:2024年7月25日(木)18:30、27日(土)14:00、28日(日)14:00

【指 揮】キャスリーン・ケリー
【演技指導・演出】タラ・フェアクロス

【ピアノ】石野真穂 髙田絢子
【ヴァイオリン】増田加寿子

【出演】

新国立劇場オペラストゥディオ(オペラ研修所)第 25・26・27 期生

【オペラ研修所長】佐藤正浩

【主 催】新国立劇場

チケット料金(税込)全席指定:3,850円 Z席:1,650円 ※良席はお早めに!

 

 アトレ会員先行発売期間:2024年6月16日(日)10:00~20日(木)
 一般発売期間:2024年6月22日(土)10:00~


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カルロ・コロンバーラ Carlo Colombara 〈BASSO

イタリア・ボローニャ生まれ。12歳からピアノを学び15歳よりマエストロ パリデ ヴェントゥーリと声楽を学ぶ。
1984 年 リッカルド・ストラッチャーリ(イタリア・ボローニャ)、86年にはヴィオッティコンクール(イタリア・ヴ
ェルチェッリ)で1位となる。
87年ドニゼッティ劇場(イタリア・ベルガモ)にてマスネ作曲オペラ・ウエルテル、フェニーチェ劇場(イタリア・ヴェネツィア)にて『トゥーランドット』、88年には再びドニゼッティ劇場にて『シャモニーのリンダ』に出演、そしてショルティ指揮『シモン・ボッカネグラ』 (コンサート形式)、マーガレット・プライスなどと共演してピエトロ役でミラノ・スカラ座にデビューした。

89年25歳でスカラ座においてガヴァッツェーニ指揮『アドリアーナ・ルクヴルール』、ムーティ指揮『カブレッティ家とモンテッキ家』でボリショイ劇場にデビュー。

以降ミラノ・スカラ座をはじめ国内主要歌劇場、国外のウィーン国立歌劇場(オーストリア)、メトロポリタン歌劇場(アメリカ)、コロン劇場(アルゼンチン)、パリ・オペラ座(フランス)、英国ロイヤルオペラ(イギリス)、等々数えきれないほどの世界主要歌劇場でオペラの重要な役を歌い続け、世界的な指揮者、シャイー、ミュンフュン・チュン、コリン・デイヴィス、ジュリーニ、ムーティ、シノーポリ、ショルティ、サヴァリッシュなど数多くの一流の指揮者、一流の歌手たちとの共演が続く.
声、容姿、音楽性、表現力とともに世界最高のバス歌手の一人である。
日本での出演も多く新国立劇場開場記念公演でゼッフィレッリ演出の『アイーダ』ほか、マリエッラ・デヴィーア、レナート・ブルゾンなどと共演した『ランメルモールのルチア』、愛知県立芸術劇場にて『ホフマン物語』などに出演した。


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