バレエ研修所概要
バレエ研修所は、プロを目指す若いダンサーのために、2001年4月に開設され、主に新国立劇場及び西新宿の芸能花伝舎で研修を行っています。
2年間の研修期間中にダンサーとして必要な技能を幅広く磨き、多様な講義を通じて知識や教養を身につけ、年2回の研修公演、海外で活躍する日本人ダンサーを迎えて上演する「バレエ・アステラス」や新国立劇場バレエ団公演など、新国立劇場の舞台で実習を行います。また、研修生より対象年齢の低い2年間の予科も設けており、最長4年間の研修を受けることが可能です。
バレエ研修所では、海外のバレエ学校フェスティバルへの参加や、海外のバレエ学校の招聘による国際交流も積極的に行っています。さらに2018年より新国立劇場若手バレエダンサー育成支援事業「ANAスカラシップ」による海外研修が開始され、貴重な経験をしています。研修所が輩出したダンサーは、新国立劇場バレエ団の主役級をはじめとする第一線の舞台で活躍しています。
研修生
1. 研修期間 | 2年間 |
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2. 研修日・時間 | 原則として、月曜日から金曜日、10:00~17:30 |
3. 対象年齢 | 入所時に17歳以上19歳以下 |
4. 研修内容 | <技術研修>バレエ・クラス、ヴァリエーション、パ・ド・ドゥ、キャラクター・ダンス等の研修により、古典作品上演のための能力向上を図る。 同時に、コンテンポラリー作品に対応するため、コンテンポラリー・ダンスの研修を行う。 また、自らの身体と心の調和を図るため、ボディ・コンディショニングを継続的に行う。 さらに、作品解釈力・演技力の向上と発声訓練を図るための演劇基礎研修を行う。 <講義・サロン>ダンサーとして必要な知識や教養を身に付けるため、「バレエと音楽」「バレエ史」「身体解剖学」「マナー」「茶道」「ノーテイション」「美術史」「語学研修(英語)」等に関する講義を行う。 また、バレエ界を始めとして様々な分野の芸術家やスタッフと交流する「サロン(交流会)」を行う。 <舞台実習>研修期間に数回、進度と研修内容に応じた「発表会」等を新国立劇場の舞台を使って行う。 <バレエ団研修>公演への出演や、アンダー・スタディとしての参加。 <舞台鑑賞>新国立劇場バレエ団の公演を鑑賞し、作品に対する理解を深める。 また、オペラ・現代舞踊・演劇公演や、国立劇場等で行われる古典芸能の鑑賞機会が与えられる。 ※稽古は、新国立劇場のほか、主に西新宿・芸能花伝舎にて行われます。 |
5. 授業料 | 年額220,000円(消費税別)※昨年度実績 |
6. 奨学金 | 月額60,000円給付 |
7. 備考 | 新国立劇場バレエ団への入団は、同バレエ団の選考により決定されます。 |
予科生
1. 研修期間 | 2年間 |
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2. 研修日・時間 | 原則として、月曜日から金曜日、10:00~17:30 |
3. 対象年齢 | 入所時に15歳または16歳 |
4. 研修内容 | 研修生に準ずる。ただし一部、技術研修、講義は除く。 |
5. 授業料 | 年額220,000円(消費税別)※昨年度実績 |
6. 奨学金 | 給付なし |
7. 備考 | 研修所への入所は、オーディションにより決定されます。 |